予約ルール
予約では、機能を作る前に「どう扱うか」を決めておかないと、運用開始後に迷いやすくなります。
1. まず決めたい基本ルール
何を予約対象とするか
- 時間枠のみか、リソースまで指定するか
- リソースの粒度(テーブル単位・席単位・担当者単位)
- 複数リソースの組み合わせを許すか
どう識別するか
予約番号の表現に唯一の正解はありません。
公開向けには、次の観点を満たせるかで考えるのが実用的です。
- 一意に識別できる
- 問い合わせ時に探しやすい
- 店舗スタッフが口頭伝達しやすい
- 日付やチャネルなど、必要な情報だけを含められる
2. 枠設定で整理したいこと
時間枠の作り方
- 固定時間枠か、フレキシブル時間枠か
- 刻み(15分/30分/60分)
- サービスごとの所要時間と連続枠の扱い
前後バッファ
- リソース種別ごとの準備・清掃時間
- バッファを利用者に見せるか、内部だけで持つか
- 連続予約時にバッファを短縮するか
営業時間・休業
- 曜日別・時期別の営業時間
- 定休日・臨時休業・特例営業
- 日またぎ営業(深夜帯)の扱い
3. 申込条件で整理したいこと
受付条件
- 会員限定か、ゲスト可か
- 受付開始のタイミング(即時/◯日前から)
- 同一ユーザーの同時保有上限
- 当日予約の可否
自動割当
指名なしの場合の割当方針を決めておく必要があります。
- 均等配分
- 優先度順(ベテラン優先/アシスタント優先)
- 空き時間が短くなるように詰める
- ランダム
4. 状態管理で決めたいこと
予約は最低でも、次のような状態を整理しておくと運用しやすくなります。
- 受付
- 確定
- 変更
- キャンセル
- ノーショー
- 消化済み
重要なのは状態名そのものより、どの状態からどの状態へ移れるのか を決めておくことです。
特に迷いやすいのは次のケースです。
- 仮押さえから確定、仮押さえ期限切れの戻り先
- ノーショー判定後にキャンセル扱いに変えられるか
- キャンセル待ちから繰上げ確定への流れ
5. キャンセル・変更で決めたいこと
- 無料キャンセル期限
- 段階的キャンセル料(当日/前日/数日前)
- 事前決済時の返金経路と手数料
- 変更と新規予約の差(料金再計算の有無)
- 繰り返し予約の「1回だけ変更」の扱い
返金・キャンセル料は利用規約と整合を取る必要があり、予約単体ではなく規約設計と合わせて検討する領域です。
6. ノーショー・制限で決めたいこと
- ノーショーの判定基準(何分遅延で確定か)
- ペナルティの段階(警告→期間制限→ブラックリスト)
- ブラックリスト対象者への見せ方(満席表示か明示拒否か)
- 電話・来店予約での運用(アプリ外でも制限するか)
- 解除条件(期間経過/異議申し立て)
7. 実装前に確認したい運用ルール
- 誤設定時(枠閉鎖・全日休業)の緊急対応
- 問い合わせ時の状況確認手段
- 管理者が手動補正できる範囲
- 予約履歴の保持期間
- 通知の再送・停止条件
公開ページでは判断軸に留めていますが、実案件ではここを具体化して初めて要件が固まります。