会員ランク概説
会員ランクは、購買金額や来店回数などの利用実績に応じて会員を階層化する仕組みです。
実績に応じて特典に差をつけることで、「上のランクを目指したい」「今のランクを失いたくない」という2つの動機を作り、優良客の維持と利用の積み上げの両方を狙います。
このセクションの構成
| ドキュメント | 内容 |
|---|---|
| 会員ランクとは | 基本構造と代表的な設計パターン |
| 会員ランク ユースケース集 | 具体的な使い方のイメージ |
| 会員ランクの注意点 | 運用で起こりやすい問題 |
ランク制度の基本構造
ランク制度は次の3つの要素で構成されます。
| 要素 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 判定基準 | 何の実績でランクを決めるか | 購買金額、来店回数、ポイント獲得数 |
| 判定ルール | いつ・どの期間の実績で昇降格するか | 年間実績で年1回判定、直近6か月の実績で判定 |
| ランク特典 | ランクごとに何が変わるか | ポイント付与倍率、限定クーポン、限定サービス |
ランク制度が生む2つの動機
- 上を目指す動機: 「あと2回来店でゴールド」のように次のランクまでの距離を見せることで、追加の利用を促せます。上位限定の特典を下位ランクにも「利用不可」の状態で見せることも、ランクアップの動機づけとして有効です。
- 落ちたくない動機: 一度得たランクを失いたくないという心理は、昇格の魅力と同等以上に強く働きます。ただし降格の設計を誤ると、動機づけではなく離反のきっかけになります(会員ランクの注意点 を参照)。
設計の基本原則
- 基準は会員に説明できるシンプルさにします。自分が今どのランクで、次に何をすれば昇格するかが一目で分かるようにします
- 判定基準は会員が自力で積み上げられる指標にします。会員の行動と無関係な指標では動機づけになりません
- 降格は昇格よりも慎重に設計します。判定期間・猶予・救済をセットで考えます